いよいよ長年の夢である起業を実現させるんだと、意気軒昂なあなたに少しだけあっどバイスをさせていただきます、
せっかくの夢を実現させたいから、一刻でも早く開業して、利益を上げて家族にも安心させてやりたいというお気持ちはものすごく理解できるのですが、簡単に見えて飲食業と言うのは、かなり難しいビジネスだということをご存知ですか。
うまく行けば死ぬほど忙しくなって、マスコミにも取り上げてもらって、それなりの所得も得られるという結構なビジネスではあるのですが、実際はそんな成功を収められるのは、ごく一部の限られた人たちだけだとご存知でしょうか。
ここではせっかくの起業を果たしたのに、ちょっとした勘違いで人生を棒に振りかねない落とし穴をご紹介いたします。
これをやったら成功するという黄金率的な教えがあれば良いのですが、そんなものがあればすべての飲食店経営者が成功者になっているはず。
繁盛店もあれば、静かに退場される経営者もいらっしゃいます。
そこで、ここでは我々中高年が陥りがちな失策について、あえてクールダウンしていただきます。
大金を投じることは成功を保証するわけではない
「私は長年それなりに飲食業界を勉強してきた。だからどんな店が流行っているかとか、どんなメニューが人気かなども知っている。だから、繁盛店に負けないためには、同格もしくはそれ以上の投資が必要だ」その昔流行したランチェスター戦略でも、似通ったことがいわれていましたね。いわゆるハイリスクハイリターンを求めるやり方です。
また、退職前には企業内でのポジションもあり知人友人も多く、開業後はそれらの人も来店してくれるから、あんまりチープな感じを与えるような、みすぼらしい店作りはしたくないなどという考えもよくわかります。
しかし飲食店の理想的なスタイルは、先行投資費(主に店舗面積、立地、設備、)をかけずに売上を確保することだと私は考えています。
例えば、投資費用1億円の中華料理屋と、総投資費用1千万円の中華料理屋があったとします。このそれぞれのお店が、投資費用を5年で回収しようとすると、年間2千万と、200万円の回収金額になりますね。
で、同じメニュー構成で同程度の回転率でビジネスを展開するとなると、1億円店舗では、時間あたりおよそ10倍の来店客がいなければ、成り立ちません、
では、実際客席数が10倍であれば、目標数字は達成できるのかといえば、これがなかなか難しいのです。
例えば小さいお店が20人収容規模だとすると、大きいおお店は200人収容になるのです。
20人のお料理なら、人件費はオーナー自ら調理すれば、パートの一人でもいれば、なんとか回せるでしょう。
しかし200人ともなると、そんな生易しいものではありません。これらの
お客様が営業時間内に平均してこられるなら、まあなんとかなあるかもしれません。ただ、顧客の来店時間が昼食時間に集中するとすれば、厨房は少なくとも5人程度必要になるでしょう。当然オーダーを受けるフロアスタッフも複数名必要になるでしょう。
人件費も発生しますし、業務の大半がオーナーの手から雇用スタッフの手に流れていきます。仕事が他人に流れると、それだけ利益も流れてゆくのです。
人を使用すると様々な問題も発生します。会社で社員を使うのと、自分で採用した人を使用するのでは、いろいろ違ってくるものです。
これから少しずつ説明して参りますので、起業されたい方は是非ご一読ください。
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。