で、その経験で言えば、魅力に乏しいつまらない人なんて、一人もいませんでした。
取材というお仕事は、極論すれば対象となる方の知識や考え方、あるいは人間性などを、読者に伝える仕事なのです。
しかも限られた時間（多くの場合1時間程度）という制限があるわけです。その限られた時間に、10年来の知人のごとく相手を解剖していき、さらけ出すわけです。
しかも相手が他人に伝えたい内容ではなく、読者の知りたい部分を掘り下げ、興味ある内容に仕立て上げるわけです。

極論すると、観察力や洞察力の乏しい取材者のインタビューは、受け手にとっても、つまらない記事にしかなりません。
では、つまらない記事の主人公は、本当に何もないつまらない人なのでしょうか。
人にはそれぞれの人生があり、その人生を支えてくれた協力者がいますし、仕事の進め方にも失敗の仕方にもその人固有のパターンや考え方があります。

当然それは、趣味や価値観に現れます。
よく客商売は、いえば明石屋さんまさんのような人物が適していると思われるでしょうが、案外そうではありません。
あんまり「俺が俺が」という自己愛が強すぎても、客は遠ざかるものなのです。

もちろん人と話をするのが大嫌いという人よりは、多少はマシかも知れませんが。
人には4つの側面があります。

ジョハリの窓

心理学などでは「ジョハリの窓」というのですが、今あるあなた自身に想いを巡らせて悩むことはありません。
まだあなたの知らないあなたもあるのです。
でなんで飲食店と一見関係のなさそうな話を延々行ってきたかというと、
飲食店こそオーナーの個性や魅力がすべてなのです

事業開始で大金を費やせるのであれば、設備にお金をかけたりロケーションにお金をかけたりすれば、オーナーがどんな人かわからなくても利用されるお店はできるのです。
皆さんも、駅前にある繁盛店を利用するとき、オーナーがどんな性格の人で、どんなポリシーを持っているかなどと考えて利用しているでしょうか。
つまり、それは駅近かとか、待ち合わせに便利とか、得られるメリットを評価して利用しているわけです。このメリットというのは、営業時間や価格、品質、雰囲気などなどたくさんあります；
しかし私たちが目指すお店には、特筆すべきメリットがないかも知れません。
たとえば、最寄り駅からバスで20分。バス停から徒歩10分。駐車場はなくて、営業時間は不定。特においしくもないのにメニューは、駅前並み。こんな状態のお店になるかも知れないのです。（オーナーの資金状況や、要望によって。当方が最初からおすすめするわけではありません）
繁華街ではない。営業時間は短い。休業日も多い。設備も貧弱だ。メニューも多くない。最初は否定的条件での開業になるかも知れないのです。
それだけに、それらをカバーすべきポイントとして、オーナーの性格や特徴みたいな物が、重要になってくるのです。
これは一般企業にもいえることです。大手上場企業の商品を購入する場合、経営者の人となりなど知らなくても購入しますね。でも、街の電気屋さんで家電製品を買っているお宅ではいかがでしょう。量販店の方が安いのはわかっているし、品揃えも方。でもアフターサービスが良い。仕事が丁寧。社長が気さくで人が良い。長年お世話になっている。
これは小さな診療所でも同じことがいえるでしょう。
つまり、断定はできませんが、規模が小さくなればなるほど設備などの充実度よりも、利用者の思いや特殊性、それにオーナーの人柄などがポイントになってくるのです。
そこで、ではどのような個性や特徴が、経営のプラスになるかと言うことですが、これはもう極端には換えられない物であるして話を進めると、求められる魅力を作り出すか、今ある魅力に合わせて集客するかということになります。

そこで、思い上がらずに、謙虚に考えてみてください。あなたには、人に誇れる何かがありますか。

学識、経験、思索、技術、嗜好、特技、資格、容姿、財産、発想力、交渉力、腕力、体力、性格、趣味、記憶力、語学力、なんでもいいのです。極論すると、子育て経験でも、転職歴でも、はたまた農業でも、マシン整備でも、経理でもいいのです。

そのような力が、人よりは少し勝っているとか、ちょっとは自信があるというようなものでも、魅力になり得るし、お店の魅力や個性にも影響してくるのです。
どうしてもご自身の魅力がわからない方は、手段を在させていただければ、無料であなたの魅力をお探しし、お教えいたしますよ。(^_^;)