無理をしない経営

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起業する以上、もうけたいという気持ちが出てくるのは、大変結構なことです。
でも、低額起業を行うお店で、しかもオーナーが60才前後となれば、もうけるという気持ちと同時に体力や意欲の衰えを計算に入れて、ビジネスを展開する必要があります。
実際に100万円前後の出資で経営できるテンポというのは、多くの場合客席数は、20席未満でしょう。場合によると10席程度のお店になるかも知れません。すべての客席が埋まると言うことはなかなかある物ではありません。近所にオフィスビルなどがあれば、お昼過ぎにはいっぱいになるかも知れません。しかし、後の時間は、半分程度入っているようであれば、御の字です。

くれぐれもご理解いただきたいのは、低額起業は月間で数万のお小遣い稼ぎをしようというのが基本の考え方です。
従って、高い値段の取れる食事を提供したり、客単価の高くなるようなアルコール類を提供しようという計画でもありません。
ごく普通に客単価300円~500円程度のお客さんを、一日あたり、席数×2程度で頑張ってみようという物です。従ってお客様が途切れる時間もありますし、最悪の場合店を開けていてもお客さんがゼロという非m中にはあるでしょう。

それでも気にしない経営を目指していただきたいのです。計画当初に、お客様が何人はいるとどれくらいの利益が出るかという簡易計算表を差し上げます。
私がやろうと計算した店舗では、当初こんな計算でした。

多少説明が必要ですね。まず費用が100万じゃないということですが、これはエアコンの設置を行おうと思ったのと、内部の壁に棚などを作ってもらおうと思ったのですが、それがなければ100万でやれるはずでした。
これで、席数が少し減って、15席の計算としました。客数の回転率は1.5としました。つまり15*1.5ですから1日23人ほど来てくれればいいと考えました。一法10時間かけるつもり(午前10時~午後8時)だったので、1時間あたり2名程度のお客さんで良いのです。
実際にはお昼前後は多くなって、跡は割と暇という感じですが、近くにコンビニなどもあり、地位境社もあったので、まあなんとかなるかと思ってました。
営業日数は以下月20日で計算し、軽食も出すので、客単価を450円としました。珈琲が350円程度で、サンドイッチとかスパゲティなんかを500円前後で提供する予定でした。客単価はまあまあ渋い設定かと思います。
無視をしないで土日は休んで、毎日10時間。客は1時間あたり2名。
空いている時間は、掃除するか、私の場合店の隅にPCをおいて、そこで仕事やSNSの書き込みをできるように考えてました。
もちろん人は使いません。

で、この計算で月間利益は1333円。まあプラマイゼロです。でもね、美本補充費とか販売促進費とか計上していますけど、毎月必要にはならない物もあるんです。当然ですけど、洗剤とか、トイレットペーパーとかは必要ですが、お客さん来なければへらないし、固定費と言うよりも変動費ですから、お客さんが増えれば消費も増える野エスが、その分売り上げも上がるので、たいしたことありません。
通信費は、ネット関係と固定電話を少し多い目に計上してあります。
このスタイルで5年やれば、とりあえず100万円は回収できるのです。
もちろんロケーションによっては、もっと売り上げあげられるでしょうし、周辺に喫茶店がなければ、朝から常連さんが集まるお店になるでしょう。で、自分の体力とか、時間とかを苦慮すべきなのです。もちろんこのお店でもっと売り上げを上げる方法はいくつもあります。
とはいえ、無理をしないという余裕がお客さんを呼び寄せる側面もあるので、開業までに毎日飽きずに続けられるのは、どんなスタイルなのかを考えておくべきでしょう。

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